元零ヶ谷家の次男にして跡取り息子。

もともとの立場は「隠し子」であったが、零ヶ谷　一優の浮気と夫婦仲の破綻で離婚した後、雅の実母である「阿僧祇　優」と再婚したため「隠し子」という立場ではなくなった。

　しかし雅が七歳のころ、元一優の妻である「清浄　清」が破局前からすでに優と一優の間に子供が出来ていて、その子供が跡取りになろうとしていることをしり、雅の生家に火を放ち、雅をタンスに閉じ込め、一優を虐殺し、

優を黒軍に捕虜として送り。雅輝（零ヶ谷　楽）を誘拐して去ってしまう。

　雅は救助隊によって助かったものの引き取り手がなく、奴隷商に出されかけるも一優の親友であった「七瀬　正」に引き取られ高校一年生まで七瀬家で大事に育てられた。

　雅は楽が誘拐された後、名前を奪われ身分を隠して生きるため元の名前の頭文字である「雅」と　正に名付けてもらい過ごしてきていた。

　自分が隠し子であったことは中学二年生の頃に知ったため、知った当初はその事実をどう受け止めていいものかわからず心を閉ざし、以来死んだ父親を恨み。何故産まれてきてしまったのかという自責の念に刈られ、悪くないとわかっていてもどうしようもない怒りと苦しみを兄の楽にぶつけ続けている、今ではギャグとして八つ当たりに走っている節もある。でも兄貴は雅ちゃんと呼ぶほど雅のことは好きだからもうやられっぱなしでもどうも思わないらしい。

　性格は一見おっとりしているようにみえるが、実はかなりの皮肉屋でカンもよく利く。

性格はうちの子で一位二位を争うほど悪く非常に我が儘である。

　幼さが残っており、訓練中にキャラメルを食べながらさぼる、相手に対して笑顔で毒を吐く、更にいき過ぎた（手のこんだ）いたずらをしかける、上官にため口で話す、上官に対してちょくちょく口答えしたり等問題行動を起こすことが多く、

自己判断、独断で動くことが多いため一部の上官からは煙たがられているが、実績はまあそこそこで、自隊の被害は他の隊に比べ少ないとされている。

　本人は戦闘嫌いで、主要基地奪回作戦では余計な戦闘はなるべく避け、消費エネルギーはなるべく少なくすむようにしているのだそうだ。

　武器の斬馬刀は重量４０キロ弱（新調後）のものを扱っている。

ひ弱そうに見えて実はかなり力は強い。生きるチートと称されているが機動力に欠け、素早く動くことは苦手である。

　そしてたぐいまれなる間抜けでもあり、その実力は普段はあまり発揮されないが、一度発揮すると次々とぼろが出るため最終的には手が付けられなくなる。

　本人はそこまでおかしいとは思っていないが稀に残忍でサディストな面が垣間見える。